ブリタのアルーナはトレーニーの飲料水に関わる問題を解決できる

ブリタのアルーナは大容量のポット型浄水器だ。トレーニーは飲料水にかけるコストが高い。ポット型浄水器が飲料水のコスト問題を解決する。したがって、ブリタのアルーナはトレーニーの飲料水に関わる問題を解決できる

ブリタのアルーナは大容量のポット型浄水器だ

ブリタはポット型浄水器で水の飲み方を変えた。浄水方法は科学的な根拠に基づいている。アルーナは家で使うには十分な容量がある。したがって、ブリタのアルーナは大容量のポット型浄水器だ

ブリタはポット型浄水器で水の飲み方を変えた

ブリタが家庭用のポット型浄水器を作るまで、飲料用の水はミネラルウォーターと水道水しかなく、水道水をそのまま飲める国も限られていた。だから、ポット型浄水器は第三の選択肢となった。

ブリタは1966年に硬水からミネラル分を除去する技術を開発し、1970年代にはミネラル分を除去するフィルターが付いたポット型浄水器を販売している。1980年代にこのポット型浄水器は市民権を得て、ブリタは世界的な企業となった。

ブリタはドイツの企業であるが、ドイツは日本と同じ水道水をそのまま飲める国だ。それではなぜ水道水が飲める国で家庭用の浄水器を作ろうと考えたのかというと、その理由は上水道が整備された国に共通する水道水の「匂い」と「味」にある。

原水を人が飲めるレベルまで浄水するには、原水に次亜塩素酸ナトリウムを混ぜる。この次亜塩素酸ナトリウムに含まれる塩素が原水に反応することで、水道水は水道水に独特の匂いや味を生み出し、人によっては水道水をおいしくないと感じる。

浄水方法は科学的な根拠に基づいている

ブリタのポット型浄水器は、水道水がフィルターカートリッジを通ることでろ過された水がポットにたまる仕組みだ。このフィルターカートリッジには塩素を除去できる「活性炭」や金属成分を減少させる「イオン交換樹脂」といった物質が使われている。

活性炭は原水が水道水に浄水される過程でも使われていて、イオン交換樹脂は純度が高い水(純水)を作るためにも使われる合成樹脂だ。それから、これらの物質を使った浄水の仕組みは、泥水や海水をろ過して飲料水を作るアウトドア用品にも使われている。

アルーナは家で使うには十分な容量がある

アルーナは数あるブリタのポット型浄水器でも最大サイズ(XL)のものだ。全容量は3.5リットルあり、浄水部の容量は2リットルある。水のろ過は10分で終わるから、ろ過した水を移し替える容器を準備すれば毎日好きなだけ飲料用の水を作ることができる。

アルーナは2リットルのペットボトル二本分ほどの大きさがあるため、冷蔵庫にアルーナを二つ以上入れると庫内のスペースを圧迫してしまう。だから、水道水をろ過するアルーナと、アルーナでろ過した水を入れる容器を準備するべきだ。

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ブリタにはポット型浄水器以外にもボトル型、カラフェ型の浄水器がある。ポット型浄水器はろ過する前の水をプールする部分と、ろ過した水をプールする部分に分かれるため、大きさ(全容量)が浄水容量の二倍になる。

それに対して、ボトル型やカラフェ型浄水器は水を飲むときにフィルターカートリッジを通してろ過する仕組みのため、ろ過する前後で水をプールする必要がなくコンパクトに設計できる。しかし、水を冷やしておける容量が少ないため、冷たい水を飲みたい場合には向かない。

トレーニーは飲料水にかけるコストが高い

トレーニーには大量の水が必要である。ミネラルウォーターは購入コストがかかる。ミネラルウォーターは輸送コストがかかる。したがって、トレーニーは飲料水にかけるコストが高い

トレーニーには大量の水が必要である

体脂肪率を測るときに使われる「生体電気インピーダンス法」から分かるように、筋肉は脂肪より水分量が多く筋肉量と体内水分量は比例している。だから、筋肉が多い人はそれだけ多くの水を取らなければならない。

実際、筋肉は体の中で最も水分をためられる細胞であり、筋肉の八割が水だといわれている。だから、筋肉の電気抵抗値は小さく、生体電気インピーダンス法では電気抵抗値の大小で筋肉と脂肪の量を推測している。

それから、運動をすれば汗をかき、汗をかけばそれだけ体内の水分が排出される。プロテインなどのサプリメントを取るときにも水は使われる。

つまり、トレーニングを始めたばかりの人であっても、トレーニーはトレーニングをしていない人より多くの水を取るべき理由がある。

ミネラルウォーターは購入コストがかかる

水道水は従量制で安価であるのに対して、ミネラルウォーターは2リットル100円で売られている。生活していく上で水道契約をしないわけにもいかないから、ミネラルウォーターの購入コストは家計に上乗せされる。

毎日2リットル100円でミネラルウォーターを飲むなら、一年間では36,500円のコストになる。一か月あたり3,000円のコストが固定費のようにかかるから、これが削減できるときのインパクトは無視できない。

ミネラルウォーターは輸送コストがかかる

ミネラルウォーターにかかるコストは購入コストだけではない。輸送コストとそれとは不可分の空間コストがかかる。

アマゾンでミネラルウォーターが2リットル120円で売られていることから分かるように、ミネラルウォーターをオンラインで安価に買うことは難しくなりつつある。しかし、オンラインショッピングではなく自分で買いに行くとなると、自分で重量物を運ばなければならないため「労力」がかかる。

その労力を最小化するため一度に大量のミネラルウォーターを購入すると、今度は大量に買ったミネラルウォーターを保管するための「空間」が必要になる。

ポット型浄水器が飲料水のコスト問題を解決する

ポット型浄水器は購入コストが安い。ポット型浄水器は輸送コストがかからない。ミネラルウォーターよりも環境コストが低い。したがって、ポット型浄水器が飲料水のコスト問題を解決する

ポット型浄水器は購入コストが安い

ポット型浄水器は、ポットとフィルターカートリッジのセットを購入するときのイニシャルコストと、定期的な交換が必要なフィルターカートリッジを購入するときのランニングコストがかかるが、トータルコストは長期で見れば見るほど安くなる。

例えば、アルーナのイニシャルコストはポット(アルーナ本体)とフィルターカートリッジ一つがセットで3,000円、これだけで使うことができるからイニシャルコストも3,000円である。

フィルターカートリッジは200リットルの水をろ過できるから、毎日2リットルの水をろ過するなら初年度は追加で三個、次年度以降は四個のフィルターカートリッジを買うことになる。フィルターカートリッジは四個で3,000円だから、ランニングコストは毎年3,000円だ。

つまり、初年度はイニシャルとランニングコストの合計6,000円がかかるが、次年度以降は毎年3,000円のランニングコストしかかからない。これは毎日2リットルのミネラルウォーターを飲むときにかかるコストの8~16%である。

ポット型浄水器は輸送コストがかからない

ポット型浄水器のフィルターカートリッジはコンパクトだからオンラインショッピングで安価に買うことができるし、一年分になる四個セットを買ってもミネラルウォーターのように空間を圧迫しない。

仮に、ミネラルウォーターを安く買えて自宅まで輸送してもらえるとしても、見落としがちなのがペットボトルの廃棄にかかるコストである。中身である水を消費した後にペットボトルを処分することも輸送コストになる。

毎日ミネラルウォーターを飲んでいれば毎日ペットボトルのごみが出る。そしてペットボトルの廃棄は個人の負担であり社会の負担でもある。

ミネラルウォーターよりも環境コストが低い

ミネラルウォーターにかかるコストには昨今話題になることが多い「環境コスト」もあるが、ポット型浄水器はこの環境コストの面でもミネラルウォーターより低コストである。

まず、ミネラルウォーターを入れるペットボトルは石油という有限な天然資源から作られている。日本ではペットボトルをリサイクルする仕組みが確立されているとはいえ、社会的に見ればリサイクルには回収や輸送といったコストもかかっている。

リサイクルしたプラスチック(再生プラスチック)には耐久性の問題があり、再生プラスチックは無限のループの中で使い続けることはできない。

再生プラスチックにはバージンプラスチック(非再生プラスチック)を混ぜていたり、リサイクルするための設備では水などの天然資源も使われている。だから、ポット型浄水器は天然資源の消費が少ない点で環境負荷が低い。

それから、ミネラルウォーターの水源問題も深刻だ。ミネラルウォーターは無限に採水できるわけではないから、人が好きなように採水を続ければいつか水源は枯渇してしまう。そしてミネラルウォーターの消費量は増加傾向にある。

例えば、日本におけるミネラルウォーターの消費量は急速に増えていて、2005年は1人当たり年間で14.4リットルだった消費が、2020年には年間33.3リットルと15年で二倍以上に増えている。

個人にとって利益のあるポット型浄水器の導入が社会全体への利益にもなると分かれば、ミネラルウォーターをポット型浄水器に置き換えるべき理由になる。