オンライン英会話の比較を辛口でするとネイティブキャンプになる

オンライン英会話の比較はふたつの観点で考える。また、ネイティブキャンプは最高クラスの体験ができる。そして、忙しい人ほどネイティブキャンプの強みが活きる。したがって、オンライン英会話の比較を辛口でするとネイティブキャンプになる

オンライン英会話の比較はふたつの観点で考える

オンライン英会話から得られる体験を考える。カネだけでなく時間も含めてコストを考える。ふたつの観点を考えて体験レッスンを受ける。よって、オンライン英会話の比較はふたつの観点で考える

オンライン英会話から得られる体験を考える

オンライン英会話における「学び」や「楽しみ」は、オンライン英会話ごとに異なる。それから、オンライン英会話の学びが自分にとって必要であるかは、人によっても異なる。

最近はCMで知名度を上げる「DMM英会話」と、ビジネス特化型オンライン英会話の「Bizmates」は、ウェブサイトのつくりからレッスンまで、受ける印象はかなり違う。

ビジネス英会話が「ウリ」のBizmatesでは、会議や商談といったビジネスシーンを想定したレッスンになる。しかし、海外旅行へ行くためにオンライン英会話を学ぶなら、「学び」と「目的」が合わなくなる。

たとえ海外出張へ行くためにオンライン英会話を学ぶとしても、ビジネスシーンを想定して粛々と進むレッスンでは、オンライン英会話の楽しみにはつながらないかもしれない。

これからオンライン英会話を始める人のためにいうと、オンライン英会話は「ヒト」と「ヒト」で成り立つ。だから、人と話す楽しさがまったくないと、続けるのは苦痛になる。

カネだけでなく時間も含めてコストを考える

オンライン英会話は、消費財を買うように「カネ」と「モノ」の交換だけでは価値をうまない。英会話の体験に「時間」をかけることで、学びや楽しみといった価値がうまれる。

オンライン英会話は、月額料金(=カネ)を対価に、オンラインで英会話を体験する権利を売っている。権利を実行するには、カネだけでなく時間も投入しなければならない。

オンライン英会話へ投入する時間には、レッスンにかかる時間のほか、レッスンを受けるまでにかかるメンテナンスの時間がある。

たとえば、レッスンを予約するまでにかかる時間を分解すれば、自分に合いそうな講師を探す時間、見つけた講師を予約する時間、予約したレッスンを実行するまでの準備時間がある。

これらの時間は「自分に合いそうな講師を探しやすいか?」「予約画面(ウェブサイトのUI)は優れているか?」「レッスンはウェブ上または外部ツールのどちらか?」といった課題として考えられる。

ふたつの観点を考えて体験レッスンを受ける

オンライン英会話から得られる体験は、実際にレッスンを受けてみないと分からない。それから、時間も含めたコストも、実際に使ってみないと気づけないところが多い。

オンライン英会話は無料で体験レッスンが受けられる。自分に合っているかは、実際にレッスンを受けてから判断すればいい。ウェブサイトのUIやレッスン画面も好みが分かれる。

オンライン英会話の「キモ」は、当然ながら「レッスンそのもの」にある。だから、ウェブサイト上でレッスンを受けるのか、外部ツールを使ってレッスンを受けるのかは重要だ。

ウェブサイトでレッスンが受けられる仕組みは比較的新しいが、最近では主流になりつつある。ビジネスオンライン英会話の「HanasoBiz」は、スカイプやズームといった外部ツールを使ったレッスンしか提供していない。

ウェブサイトでレッスンが受けられる「ネイティブキャンプ」と「レアジョブ」でも、ブラウザがSafariだとレッスンを受けられない。レッスンを受けるには指定のブラウザかスマホのアプリを使うことになる。

ネイティブキャンプは最高クラスの体験ができる

評価がオンライン英会話の体験価値を変える。初心者でもビジネスやネイティブはいらない。教材に差はなくゴールはフリートークにある。よって、ネイティブキャンプは最高クラスの体験ができる

評価がオンライン英会話の体験価値を変える

オンライン英会話のレッスンには「アタリ」と「ハズレ」がある。英会話は「ヒト」と「ヒト」で成り立つのだから自明だ。少しでもハズレる可能性を下げたいなら、アタリだった人の意見を聞くのが早い。

実際、講師の評価が見られるオンライン英会話では、「評価」が高くて「サンプル数」が多い講師ほど、アタリになる可能性が高い。多くの人に支持されているのだから、自分と合う可能性も高くなる。

重要なのは、「サンプル数」が分かることだ。評価が高くてもサンプル数が一桁では、評価の信頼性に不安が残る。評価とサンプル数が講師の一覧画面から見られるのは、DMM英会話とネイティブキャンプだ。

HanasoBizは減点ポイントがふたつある。ひとつは、講師のページに行かないと評価が見られないことだ。講師の一覧画面では評価が分からない。ふたつめは、サンプル数が分からないことだ。

Bizmates、レアジョブ、産経オンライン英会話プラスは、そもそも講師の評価が見られない。オンライン英会話に共通して、講師のバックグラウンドや参考ビデオ・音声を載せているが、これらの情報はレッスンから得られる体験の価値を推測できないため、まったく必要ない。

初心者でもビジネスやネイティブはいらない

英会話の初心者はとにかく英会話の時間をつくることがカギだ。「ビジネス英会話」や「ネイティブによるレッスン」は、シチュエーションを限定するだけで、「グローバルな言語」としての英語の強みを制限している。

英語はビジネスでしか使わない。もしくは、ネイティブとしか会話しないという強い意志があるなら、ビジネス英会話やネイティブによるレッスンは有効だ。しかし、英語学習の目的にこのような制約はないはずだ。

商談のなかにアイスブレークがあるように、英会話はビジネスとカジュアルでバッサリと分けられるものではない。それから、世界の英語人口の3/4は、第二言語として英語を使用する人たちだ。

つまり、ビジネス英会話やネイティブによるレッスンをプレミアムとしても、プレミアム分の価値があるかは疑問が残るところだ。

ビジネスの特定シチュエーションを集中的にトレーニングしたいときや、英語が母国語として使われている国へ行くことが決まっている場合を除けば、プレミアムのメリットは少ない。

教材に差はなくゴールはフリートークにある

オンライン英会話の教材にはカリキュラム教材とニュース教材がある。カリキュラム教材はオンライン英会話ごとに差がない。ニュース教材はオンライン英会話を限定するが飽きる。

カリキュラム教材はオンライン英会話の基礎教材になるから、どのオンライン英会話も力を入れている。結果として、オンライン英会話ごとの差がない。

ニュース教材はDMM英会話やレアジョブが提供していて、実際のニュース記事からつくられる教材だ。実際のニュース記事が元になっているので学びが多いが、教材である以上は形式が同じなので飽きる。

カリキュラム教材は十分に理解できて、ニュース教材も飽きてしまったなら、教材でオンライン英会話を選ぶこと自体がナンセンスになる。だから、最終的な「教材」選びのゴールはフリートークになり、フリートークならオンライン英会話を限定しない。

忙しい人ほどネイティブキャンプの強みが活きる

レッスン予約がいらなければリカバリできる。スロットが決まってなければスキマを使える。毎日レッスン以外の選択肢もあると安くなる。よって、忙しい人ほどネイティブキャンプの強みが活きる

レッスン予約がいらなければリカバリできる

オンライン英会話を体験したことがあれば、接続の問題でレッスンが中断してしまったり、そもそもレッスンを始められなかった経験があるだろう。この問題の本質は予約制のレッスンにある。

毎日25分プランのオンライン英会話だと、レッスンが中断されたときや始まらなかったときは、代替チケットが発行される。しかし、限られた時間のなかでレッスンを予定していたなら、レッスンを受けられなかった時間は取り返せない。

しかし、そもそもレッスンに予約という概念がないネイティブキャンプなら、レッスンが中断されようが始まらなかろうが、すぐに別の講師を選んでレッスンを始めることができる。

スロットが決まってなければスキマを使える

レッスンの予約がいらないということは、レッスンのスロットもないということだ。ほとんどのオンライン英会話が30分ごとにスロットを設定しているなか、ネイティブキャンプにはスロットの概念がない。

スロットがなければ、10時13分からでも15時41分からでもレッスンが受けられる。しかも、レッスン時間を「5分」「10分」「15分」「20分」「25分」と選べるから、スキマ時間にも使いやすい。

「予約不要」「スロットなし」「可変時間」の要素は、オンライン英会話で起こりがちな接続問題のストレスを限りなく減らすことに貢献している。この仕組みはネイティブキャンプにしかない最大の強みである。

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毎日レッスン以外の選択肢もあると安くなる

中級者以上は、ひたすらにレッスンの数をこなすことが正しいとはいえない。しかし、オンライン英会話の業界では、毎日25分プランが標準プランになっている。

ビジネスやネイティブといったプレミアムを除いたオンライン英会話の標準料金は、毎日25分のレッスンが受けられて月額6,000円台の中盤だ。ネイティブキャンプは同料金でレッスン回数の制限がない。

しかし、数よりも質を高めたいときは、レアジョブの月8回プランと産経オンライン英会話プラスの月10回プランが、標準から2,000円ほど安価に設定されている。

毎日25分プランの料金(月6,000円台中盤)では、DMM英会話、ネイティブキャンプ(制限なし)、レアジョブ、産経オンライン英会話プラスが横並びだ。

BizmatesとHanasoBizはビジネス英会話のプランしか提供しておらず、強制的にプレミアムが乗った料金設定になっている。