レアジョブのデイリーニュースはどうなのか?

オンライン英会話ではさまざまな教材が利用できるが、レアジョブであればデイリニュースアーティクルがおすすめだ。今回は、レアジョブ教材のなかでデイリーニュースアーティクルをおすすめする理由をまとめる。

日常的な英会話の学習に最適な教材である

レアジョブでは下記のように、学習の目的に応じた教材の枠組みがある。

  • 日常英会話
  • ビジネス英会話
  • ディスカッション
  • スモールトーク
  • 文法
  • 発音
  • オンライン英会話準備

教材はこの枠組みのなかで、学習者のレベル別に準備されている。そのため、学習者はどの目的であっても、自分にあった教材を見つけることができる。

デイリーニュースアーティクルは、「ディスカッション」という枠組みのなかでは中〜上級者向けの教材になる。初級者向けの教材ではないものの、いずれ早いうちに到達できる内容であるため、いまの学習レベルは気にしなくていい。

英会話を習得するためには、英語(圏)の背景理解と、アウトプットの場数を踏むことが大切だ。そのことから考えると、デイリーニュースアーティクルは日常的な英会話の学習に適した教材といえる。その理由は下記のとおりである。

  • 英語(圏)のコンテクストが分かる
  • レッスンでのアウトプットが多い
  • レッスンを習慣化できる

英語(圏)のコンテクストが分かる

デイリーニュースアーティクルは実際のニュース記事を題材としているため、日常表現や英語(圏)の常識を学ぶことに適している。また、会話に必要な論理展開を、ディスカッション教材の特性から(強制的にも)学んでいくことになる。

英語の日常表現を学べる

デイリーニュースアーティクルの強みは、英語の日常表現を学べることにある。日常表現が学べる教材はほかにもあるが、より実践的かつ実用的な表現といえる。

なぜなら、デイリーニュースアーティクルはリアルなニュース記事から作られているからだ。また、題材となるニュース記事は、どちかといえば、マイナーな記事が多い。つまり、特定のジャンルにかたよった報道とは異なり、日常生活に関わりが大きい話題が題材になっている。

たとえば、「アメリカの一部地域でヘビの数が減っている」ことや、「イギリスの小売店が特別な販売プログラムを始めた」ことなどだ。このように、日常生活にかかるニュース記事を題材としているからこそ、実践的かつ実用的な日常表現を学ぶことができる。

これにより、日本から海外ニュースへリーチするときに起こる、情報の「偏り」をなくすことが可能だ。つまり、話題になっている政治報道や、技術関連のニュース記事などに学習内容が偏重してしまうことだ。話題になっているニュース記事で学ぶことが、必ずしも日常表現を学ぶことに適しているわけではない。

むしろ、簡単にはリーチできないマイナーな話題にこそ、学ぶべきことが多いともいえる。実際に現地に住む人は、そのようなニュース記事を日常的に読んでいるからだ。

英語(圏)の常識を学べる

また、デイリーニュースアーティクルでは、英語(圏)の常識を学べることも強みである。「常識を学ぶ」ということは、教養を身につけるということだ。英会話にかぎらず、コミュニケーションの基盤は教養を身につけることにある。

文化的な教養を身につけるためには、その文化にある共通認識を理解しなくてはならない。たとえば、アメリカでは車が右車線を走ることは、アメリカ社会ではだれもが知っている常識だ。そのため、アメリカ人同士の会話のなかで、このことを説明する必要はない。

しかし、車が左車線を走る日本でアメリカの道路事情を説明するときは、その常識を説明する必要もでてくる。これはひとつの例だが、英語で会話をするなかで、常識であるからこそ「文脈から察しなければならないこと」は多い。つまり、「文脈から察しなければならないこと」は、英会話を上達させる過程で学ばなければならないのだ。

デイリーニュースアーティクルの題材は日常生活にかかるニュース記事が多いため、英語(圏)では知っていてあたりまえの常識が頻繁に登場する。アメリカだけでなく世界で起こったニュース記事が題材にもなっているため、文化的な教養を身につけるには、非常に効率的な学び方といえる。

英語の論理展開を学べる

英会話では、日本語の会話よりも論理的な展開が要求される。つまり、主張と根拠をセットにした論理展開をするということだ。デイリーニュースアーティクルはディスカッション教材であるため、否が応でもこの手法を学ぶことになる。

そもそも、英会話が論理的な展開を要求する理由は、コンテクストレベルの違いにある。コンテクストレベルという観点で日本語と英語を比べると、日本語と英語にはおよそ対極にあるといえるほどの違いがある。

日本語は、日本という島国にいる同じ民族間で話される言語として発達した。そのため、世界的にも非常にハイコンテクストな言語であるといわれている。普段意識することはないが、細かい説明をしなくても話が通じる、または、聞き手が話し手の「言わんとしていること」を察するということが、日常的におこなわれている。

いっぽうで、英語は世界中のさまざまな大陸で話されている。また、アメリカという国でみても、移民が多く、さまざまなバックボーンをもつ人々が意思疎通をしていくなかで発達してきた。このような環境下では、お互いの認識に齟齬がでないよう、主張と根拠、さらには具体例なども交えて説明をしなくてはならない。各国におけるコンテクストレベルの違いは、下記の本が参考になる。

デイリーニュースアーティクルはディスカッション教材であることから、なんらかの主張をすることがメインである。そして、主張をしたときに根拠を説明しなければ、必ず"why?"が返ってくる。また、ときには具体例を要請されることもある。講師にとって、「なぜなら」での根拠づけは当然であり、「実際には」での具体例への展開も一般的だからだ。

レッスンでのアウトプットが多い

デイリーニュースアーティクルを使ったレッスンの特長は、なんといってもアウトプットが多いことだ。英会話レッスンにおけるアウトプット機会の多さが重要なことは、説明するまでもないだろう。

デイリーニュースアーティクルを使ったレッスンは、基本的に下記のような流れになっている。

  1. 記事に関連した質問に答える
  2. 5つの単語または表現を練習する
  3. 記事を読む(まとめて読むか、パラグラフごとに読むか選べる)
  4. 内容理解に関する3つの質問に答える
  5. 記事をサマライズする(たまに飛ばされる)
  6. 4つの観点でディスカッションする

講師がおしゃべりなときは受講者のアウトプット時間も短くなるが、レッスン中の発言ウェイトのほとんどが受講者にある。初級英会話は一問一答になりがちなところだが、会話は本来、質問に答えるだけではない。相手の主張を理解し自分で思考したのち、再度自分の意見を主張することが会話である。

自分の伝えたいこと(=主張)が伝わるように説明する。はじめはここに大きなストレスがあるが、ある程度の負荷をかけてこそ学習効果はあらわれる。主張をして説明するというアウトプットをくりかえすことで、必ず英会話の実力も上がっていく。

レッスンを習慣化できる

デイリーニュースアーティクルは毎日更新されるうえ、カバーする領域が広い。そのため、教材として飽きにくいという特長がある。さらに、この特長があるからこそ、自分の苦手とする分野が分かりやすいこともメリットだ。つまり、教材として飽きにくく自分の課題が明確になるため、レッスンを習慣化しやすいといえる。

教材に飽きにくい

デイリーニュースアーティクルはその名前のとおり、毎日あたらしい記事が更新される。また、更新される記事にはさまざまな分野があり、カバーする領域も広い。そのため、教材として飽きにくいという特長がある。

実際に、デイリーニュースアーティクルの分野は下記のようになっている。

  • Business
  • Education/Family
  • Health
  • Human Interest
  • Lifestyle/Entertainment
  • Science/Environment
  • Sports
  • Technology/Innovations
  • Top Stories

これだけの分野があると、ほとんどすべての話題を網羅的に学習できるといっても過言ではない。

苦手な分野が分かる

また、カバーする領域が広いからこその気づきもある。たとえば、デイリーニュースアーティクルを使ったレッスンを何回か受けていると、なかなか主張がまとまらないことがでてくる。この原因は、自分が苦手な(または詳しくない)分野のために思考が進まないからだ。

インプットが少ないと思考ができないことは、英語にかぎらず起こることだ。普段から問題意識を持っていないことに対して、即座に仮説を立ててなんらかの主張をすることはむずかしい。カバー領域が広いからこそ、英会話における自分の課題も明らかになってくるというわけだ。

レッスンは毎回同じ流れで進むため、レッスンの進捗状況で自分のレッスン内容を評価するのもいいだろう。基本的にすべての記事は1回のレッスンで完結できる構成になっている。もし、1回のレッスンで終わらない分野があれば、その分野に関するインプットが不足しているという問題意識がもてる。その問題を解決するためには、プロアクティブにインプットを増やすなどの施策を検討することができる。

レッスンを充実させるには?

レアジョブのレッスンは1回25分と短い。レッスン単価は安いものの、時間というコストを支払っていることも事実だ。少しでもコストパフォーマンスを向上させるための方法を考える。

体験レッスンと割引を受ける

これまでにレアジョブを利用したことがなければ、まずは無料の体験レッスンを受けてみることだ。体験レッスンは英語レベルに関係なく丁寧に進められるため、気軽に受講できる。レアジョブを始めるかどうかで迷うよりも、体験レッスンを受けてから続けるかどうかを検討するべきだ。

また、割引キャンペーンなども利用することができるため、こういった旨味は積極的に活用していくことだ。

ヘッドセットを使用する

相手の声を聞くことだけでなく、こちらの声を相手へ届けることにも気を使うべきだ。ヘッドセットであれば、マイクの位置を調整することができるため、完全にハンズフリーな状態で会話ができる。レッスン中は教材をみるだけでなく、分からない単語をとっさに調べたりすることもある。

お互いの声が聞きとりづらいと、ストレスになるだけでなく、場のセッティングにも時間がかかってしまう。受講者として環境を整えることは、学習の効率化という観点でもメリットがある。こちらの声がクリアに聞こえるということは、しっかりとしたフィードバックを受けられる可能性も上がるということだ。

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