音読パッケージは英会話の聞く力を伸ばすために最適な教材である

音読パッケージが意味のない音読に終止符を打つ。聞く力を伸ばさないから話す力が伸びない。これ以上に生産性の高い「音読」教材はない。したがって、音読パッケージは英会話の聞く力を伸ばすために最適な教材である

音読パッケージが意味のない音読に終止符を打つ

リスニングを「ヒアリング」にしない。音読をただの読み上げにしない。シャドーイングの効果を実感できる。したがって、音読パッケージが意味のない音読に終止符を打つ

リスニングを「ヒアリング」にしない

リスニング学習が「ながら聞き(ここでは「ヒアリング」とする)」になってしまうのは、目下リスニングする目的を具体化できていないからだ。音読パッケージではリスニングから達成するべきことが明確に決められているため、リスニングがヒアリングになることを避けられる。

音読パッケージは、頭と体を使って英語を出し入れすることによって、リスニング力を中心とした英語の基礎力を向上させるための教材である。その目的を達成するための具体的な方法として、収録されているテキストの音声を聞いて繰り返す(リピーティング)ができるようになることを目指す。

このように、大きな目標(英語の基礎力を向上させること)を達成するための具体的な手段(リピーティングができるようになること)を提示することで、リスニング学習に意味付けをしているところが音読パッケージの特徴だ。

音読をただの読み上げにしない

音読も「ながら」になりやすい学習だが、音読パッケージでは音読を他の「音読系学習」でサンドイッチにして練習するため、音読の効果(音読で達成するべき目標)が分かりやすく「ながら」になりにくい。

音読パッケージではテキストの音声を聞いて一拍おいてから繰り返す「リピーティング」と、テキストを見ながら読み上げる「音読」、そしてテキストの音声を聞いて即座に繰り返す「シャドーイング」がセットになっている。

一般的にはリピーティングよりもシャドーイングの方が難しく思われるが、実際にはリピーティングには「リテンション」といって、聞いた音声を頭に保持する能力が必要だ。

そのため、実際に音読パッケージで練習をしてみると、リピーティングよりもリテンションを必要としないシャドーイングの方が簡単に感じることだろう。

シャドーイングの効果を実感できる

やみくもにシャドーイングの学習を始めてもなかなかうまくいくことはないから、シャドーイングは上級者向けの学習方法だとか、そもそも意味がないのでは?と感じる人も少なくない。しかし、シャドーイングの前段階としてしっかりとリピーティングや音読をやっていると、シャドーイングにもしっかりとした学習効果が現れてくる。

音読パッケージにおけるシャドーイングの位置付けは、リピーティング(リテンション)の力を最大化するためのラップアップである。音読パッケージのゴールは音読パッケージに収録されているテキストの音声を聞いてリピーティングできることだから、シャドーイングできることは音読パッケージのゴールではない。

聞いたテキストの音声だけを頼りに(リテンションして)リピーティングすることがイマイチでも、その後にシャドーイングをすることでリピーティングができるようになる。これが、音読パッケージにおけるシャドーイングの位置付けを表している。

音読パッケージの1サイクルにおいて、シャドーイングは最後のステップになっているが、シャドーイングの後にリピーティングをしてみると、シャドーイングをしたことでリピーティングの力が上がっていることを実感できるはずだ。

聞く力を伸ばさないから話す力が伸びない

会話では聞かないと話せない。話すことばかりに集中している。したがって、聞く力を伸ばさないから話す力が伸びない

会話では聞かないと話せない

英会話に限らず、会話では相手が話していることが分からなければこちらも話すことができない。それから、英語を話せるようになるには、英語が話せる人のまねをすることが最も確実な近道であるが、英語が話せる人の話が分からなければまねすることもできない。

結局のところ、自分が話せる文章とは、構造や意味を理解した上で自然と口をついて出る文章だけだ。構造や意味を理解できる文章はすべからく相手が話しても聞き取れる文章である。

つまり、聞けない文章は話せないが、話せる文章は聞ける(聞ける文章⊃話せる文章)という包含関係が成り立つ。

話すことばかりに集中している

それなのに英会話の勉強をしている人の多くは、自分が話すこと(話せるようになること)ばかりに集中していて、聞く力を伸ばすことには力を入れていない。それは学校教育の中でスピーキングがおろそかにされてきた反動なのだろうが、それでは英会話の伸びしろにも限りがある。

実際、英会話の学習方法として、うまく話せるようになるためにはどのように話す練習をするべきか?といった論点が語られることは多いが、これではそもそもうまく話せるようになるには話す練習をするべきといった観点でしか、ものごとを考えられていない。

英語を話せないのは英語を話す機会が少ない(そもそもない)からなのは事実でも、聞く練習も同じくらいやらないといつまでたっても英語は話せない。

しかし、やっかいなのは「聞く」行為は何かをしながらでも「している気になる」ところで、リスニングがヒアリング化しているにも関わらず聞く練習をしているつもりになってしまうことだ。

これ以上に生産性の高い「音読」教材はない

そもそも「英語上達完全マップ」の生産性が高い。音読パッケージは英語上達完全マップの核である。絶対に効果のある方法を確実に実行する。したがって、これ以上に生産性の高い「音読」教材はない

そもそも「英語上達完全マップ」の生産性が高い

「英語上達完全マップ」は、現在は英語の学習指導者として活躍する森沢洋介氏が、英語を習得していく過程で模索してきた方法から本当に英語が上達するものだけをエッセンスとしてまとめた教材だ。だから、独学で英語を学ぶ人にとって彼の著書で学ぶことは、おいしい成分だけを抽出して凝縮されたものを食べられるのと同じである。

実際に英語上達完全マップを片手に英語を学んできたわけではないが、これまでの自身の英語学習の経験を振り返っても、英語が上達したと実感できる方法は英語上達完全マップにも載っている。

英語はスポーツと同じで、練習のやり方を間違わなければ誰でもそれなりのレベルに到達できるものだ。スポーツでは生まれながらの才能や幼いときの経験でトップアスリートになれるかどうかが決まることもあるが、英語は誰かと競うために学ぶものではないから、どのタイミングからでも正しい教材と学習方法を知って実行することが大切である。

音読パッケージは英語上達完全マップの核である

この生産性の高い英語上達完全マップでは、音読パッケージと、簡単な日本語の文章を一瞬で英語にして話すトレーニング「瞬間英作文」を2本柱としている。

森沢氏が言うように、音読パッケージと瞬間英作文は学校教育の中では欠落してしまった学習方法であるのに対して、英語が上達するためには必要不可欠ともいえる重要なトレーニングである。

文法と単語が分かればリーディングはできるが、音を聞いているだけではリスニングは伸びず、スピーキングのトレーニングだけでは伸びしろに限界がある。

音読が伝統的な学習方法として定着している背景には、音を「出す」ことで聞いたときの音に慣れることと、スピーキングのトレーニングにもなるといういわば一石二鳥なトレーニングであることがある。その「音読」を軸にして、確実に効果のある音読学習ができるのが音読パッケージだ。

それから、実際に英語を話すには英語をアウトプットする瞬発力が必要であり、その瞬発力をトレーニングできるのが瞬間英作文だ。こちらも非常によくできた教材である。

絶対に効果のある方法を確実に実行する

音読を確実に効果のある方法とするには、聞くだけでなく聞いたことを話すことで聞いていることを担保できる(「ながら」にしない)方法が必要であり、音読パッケージはその方法をパッケージ化している。

音読パッケージを使った学習は、テキストの音声を聞いて話すリピーティングから自分の実力を確かめることで始まる。ここには必ずギャップがある(ないならそれ相応のリスニング力がある)から、次にテキストを見ながらリピーティングすることでそのギャップを補完する。

その後メインの音読をするわけだが、音読はテキストを見ながらのリピーティングのラップアップであり、テキストを見ないリピーティングができるようになるための布石でもある。

音読の後は再びテキストを見ないリピーティングをすることで、最初のステップにあったギャップがどれだけ埋まったかを確かめる。最後のシャドーイングはテキストを見ないリピーティングのラップアップになる。

音読パッケージはこれらのステップ(テキストを見ないリピーティング→テキストを見ながらリピーティング→音読→テキストを見ないリピーティング→シャドーイング)を1サイクルとしているが、最後のシャドーイングの後にテキストを見ないリピーティングで最終的な力を試すのもアリだろう。

このように、それぞれのステップが他のステップと相互に影響しあっていることから、せっかくの勉強を「ながら」にしないで、意味のある学習ができるところが音読パッケージの優れた点である。