オムロンコネクトのせいで体重計も体温計もオムロンにしたくなる

オムロンコネクトはスマホで健康を管理できる。体重と体温は体づくりのバロメーターである。オムロンは体重計と体温計のスマホ対応に最適である。したがって、オムロンコネクトのせいで体重計も体温計もオムロンにしたくなる

オムロンコネクトはスマホで健康を管理できる

オムロンコネクト対応機器で健康データを測定する。オムロンコネクトで測定データをスマホへ転送する。オムロンコネクトやヘルスケアで転送データを見る。したがって、オムロンコネクトはスマホで健康を管理できる

オムロンコネクト対応機器で健康データを測定する

オムロンコネクトはスマホで体重や体温といった健康データを管理するためのアプリだが、そもそもオムロンコネクトに対応していない体重計や体温計では、スマホでこれらの健康データを管理することはできない。

オムロンの健康機器にはオムロンコネクトに対応しているものと対応していないものがあり、オムロンコネクト非対応のものはスタンドアローンでは使えるが、体重や体温を「データ」として活用することはできない。

2021年1月現在、オムロンコネクト対応の健康機器には「血圧計」「体重体組成計」「活動量計」「体温計」「パルスオキシメータ」の五種類がある。

ところで、オムロンは人の「血圧」や「体重」「体温」といった健康データを測定するために、家庭用と医療用の健康機器を作っている会社だ。

オムロンは家庭用健康機器のイメージが強いが、制御機器とFAシステム事業や電子部品事業など、その事業内容は多岐にわたっている。

それから、オムロンは事業ごとのカンパニー制(一部は別会社)を導入していて、健康機器に関わる事業はオムロン株式会社の完全子会社である「オムロンヘルスケア株式会社」が行っている。

オムロンコネクトで測定データをスマホへ転送する

オムロンコネクト対応機器で測定したデータは、オムロンコネクトでしかスマホに転送することができない。だから、測定データの転送にはオムロンコネクトを使わなくてはならない。

家庭用の健康機器でオムロンに競合するタニタも、オムロンと同じくスマホで健康データを管理する仕組み(「ヘルスプラネット」というアプリ)を持っている。しかし、タニタのヘルスプラネット対応機器で測定したデータも、ヘルスプラネットでしかスマホに転送することができない。

この傾向は各社同じで、ある健康機器で測定したデータは、その健康機器を作っている会社のアプリでしかスマホへ転送することができない。

オムロンコネクトやヘルスケアで転送データを見る

測定したデータを一度スマホに転送してしまえば、転送したデータはオムロンコネクト以外のアプリでも見られる。例えば、iOS標準アプリ「ヘルスケア」だ。

ヘルスケアはデータソースにヘルスケア以外のアプリを選択できるため、データソースにオムロンコネクトを選択しておけば、オムロンコネクトに転送したデータがヘルスケアにも連携される。

オムロンコネクト対応機器で測定したデータは、対応機器→(オムロンコネクト)→オムロンコネクト→(ヘルスケア)→ヘルスケアといった流れで連携される。()は連携するために使われるアプリである。

オムロンコネクトでもヘルスケアでも、最新の健康データをダッシュボードに表示させたり、健康データの推移をグラフで表示させることができる。

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体重と体温は体づくりのバロメーターである

体重が分からないと増量も減量も分からない。体温が分からないと減量の停滞が分からない。体脂肪率は「目安」として分かった方がいい。したがって、体重と体温は体づくりのバロメーターである

体重が分からないと増量も減量も分からない

筋肉を付けて体を大きくしたいなら体重が増えていなければならないし、体脂肪を落としてムダのない体にしたいなら体重が減っていなければならない。だから、体重は筋肉や体脂肪の増減を見る最も簡単なバロメーターである。

体重という「数値」だけを気にしていても、目標の体に近づいているかは分からないが、それでも体重が減っているときに筋肉は付かないし、体重が増えているときに体脂肪は落ちない。

体重が増えた(減った)からといって、筋肉が増えた(減った)のか、体脂肪が増えた(減った)のかは分からない。しかし、自分で見て目標の体に近づいているか分からないときは、体重の増減を信じて体づくりを進めるかしかない。

体温が分からないと減量の停滞が分からない

人の体はよくできていて、体重を減らすための食事制限をしていると、基礎代謝を下げて消費カロリーを摂取カロリーに合わせようとする。しかし、これでは体重を減らすことができない。だから、基礎代謝の低下を体温の変化で確認する。

基礎代謝の変化と相関する体温の変化を見ることで、体重が減らない原因を明らかにできる。本来は基礎代謝が下がらないような減量ペースが理想的だが、基礎代謝が下がってしまったときは炭水化物を多めに取る「チートデイ」を検討する。

体重を減らすときは消費カロリーが摂取カロリーよりも多くなくてはならない。消費カロリーは筋肉の量で決まる「基礎代謝」と、運動の量で決まる「運動係数」の積で計算する。

厚生労働省は「体温が1℃上昇するごとに代謝量は13%増加する」としていて、このことから体温と基礎代謝の関係が大きいことが分かる。1

ところで、体重を減らすときに摂取カロリーを減らすのではなく消費カロリーを増すことでも体重減少を実現できる。実際、減量期に有酸素運動を取り入れる人は多い。

しかし、運動を増やして消費カロリーを増やすことには限界があるため、どうしても摂取カロリーを減らす方向に動かなくてはならなくなるだろう。

体脂肪率は「目安」として分かった方がいい

最近の体重計には「体脂肪率」といった体の組成が測定できるものも多い。体脂肪率は筋肉や体脂肪の増減を見るバロメーターになりそうなものだが、その精度は体重ほど高くないため目安にとどめるべきだ。

オムロンやタニタといった技術力のある会社が作る体重計(体組成計)であっても、体脂肪率は計算による推測の域を出ない。しかも、この計算に使われるデータが会社ごとに異なるため、各社の体重計で測定した体脂肪率には差がある。

実際、オムロンは他社の体重計で測定した体脂肪率よりも5%ほど高く測定される傾向がある。このことからも、体脂肪率は絶対的なものではないことが分かる。

しかし、一人の人間が同じ体重計で体脂肪率を測定し続ける場合、その推移はどの会社の体重計でも同じような推移(増減率)になる。だから、自分の健康データの推移を追うときは体づくりのバロメーターになり得る。

オムロンは体重計と体温計のスマホ対応に最適である

健康データを管理するアプリは一つだけでいい。オムロンだけがスマホ対応の体重計と体温計を作っている。したがって、オムロンは体重計と体温計のスマホ対応に最適である

健康データを管理するアプリは一つだけでいい

スマホ対応の健康機器で測定したデータを転送するためには、その健康機器を作っている会社のスマホアプリが必要だ。だから、使っている健康機器が複数あるときにそれらが別会社の健康機器だと、データを転送するために二つ以上のアプリを立ち上げなくてはならず面倒だ。

実際、1byoneという会社の体重計だけを使っていたときは、1byone Healthというアプリだけを使っていた。しかし、オムロンコネクト対応の体温計を使い始めたことで、1byone Healthとオムロンコネクトの二つを使わなくてはならなくなった。

1byone Healthでもオムロンコネクトでも、一度スマホにデータを転送してしまえば、別会社の機器で測定した体重と体温もまとめてヘルスケアで見られるから問題はない。

しかし、健康データは毎日測定と転送を行うからこそ、小さなストレスが積み上がっていき大きなストレスになる。今はデータの転送をオムロンコネクトに集約できているから、オムロンコネクトだけで健康管理が完結している。

オムロンだけがスマホ対応の体重計と体温計を作っている

それではスマホ対応の体重計と体温計を同じ会社にそろえればいいのだが、現状ではこの二つを作っているのはオムロンだけである。だから、体重と体温をスマホで楽に管理したいときはオムロン以外の選択肢がない。

例えば、オムロンの競合で取り扱う健康機器が多いタニタであっても、ヘルスプラネット(オムロンコネクトに相当)対応の機器は「体組成計」「活動量計・歩数計」「血圧計」の三種類しかない。

特に、スマホ対応の体重計(体組成計)は1byoneといった安価な機器も多いが、スマホ対応の体温計は婦人用に限定したものが多く、男女兼用の一般的な体温計は少ない。

オムロンにはオムロンコネクト対応の体温計として、婦人用電子体温計「MC-652LC」と、(男女兼用)体温計「MC-6800B」がある。

電子体温計には「実測式」と「予測式」があるが、実測式はわきでの測定に約10分の時間が必要である。MC-6800Bは約15秒で約10分後の体温を予測する予測式の体温計だが、予測測定後も測定を続けると、自動的に実測式に切り替わり実測測定もできる。