プロテインバーはおやつの代わりになるか?

プロテインバーは、流通量が増えたことで広く一般にも知られるようになった。トレーニング前の栄養補給としてだけでなく、ダイエット中のおやつとしてもプロテインバーは活用できそうだ。今回はプロテインバーについてまとめる。

プロテインバーとは?

プロテインバーとは、たんぱく質が多く含まれるスティック状の食べものである。コンビニでは菓子類の近くに陳列されていることからも、「おやつ」感覚で食べられるものが多い。つまり、単にプロテインパウダーを固形化しているわけではなく、「食べもの」として開発されているということだ。

国内品は食べやすい

日本メーカーが製造しているプロテインバーには、食べやすいものが多い。「食べやすい」という言葉は、味付けが日本人向けであることや、入手がしやすいといった意味で使っている。

日本人向けの味付けとは、逆説的ではあるが、海外品のように過度な甘みなどはなく、「おやつ」として消費される菓子類に近いということだ。また、入手経路については、大手のコンビニやスーパーで取り扱っていることも多く、手軽に購入することができる。

最近では、たんぱく質を15g配合しているものが増えてきた。そのなかでも、アサヒのプロテインバーは味付けがよく、まとめて購入すれば1本120円前後と、価格も手頃である。

海外品はPFCに優れる

国内品と比べると、海外のプロテインバーはPFCバランスが優れている。PFCとは?ということは、下記で書いた。

商品によるのだが、海外のプロテインバーはたんぱく質の配合量が多くて、かつ低脂質なものが多い。たとえば、ThinkThinのプロテインバーは、たんぱく質20gで脂質は8gである。これは、アサヒのプロテインバーのたんぱく質15g、脂質8.5gよりも優れている。

ここで紹介したThinkThinは問題ないが、一部の商品には、日本の菓子と比べるとかなり甘めな味付けのものもある。甘いものが好きな人にはいいが、好みが分かれるところだ。

高たんぱく食品との違いもある

プロテインバー以外でも、高たんぱくな加工食品が増えている。いくつか例をあげて、プロテインバーと比べてみよう。

プロテインスナック

日本ではあまりメジャーではない。また、海外品も種類は少なく、日本からでは入手がむずかしい。

海外品はアイハーブで購入することができる。味付けは薄いポテトチップスのような感じで、脂質を制限しているなかでも、スナック菓子を食べられるというメリットは大きい。しかし、アイハーブでのオプションも少なく、今後の発展に期待といったところだ。

プロテインドリンク

プロテインパウダーではなく、プロテインを多く配合した飲みものだ。こちらは割高な印象がある。

「飲む」ことで比べるとなると、プロテインパウダーがベンチマークになる。しかし、プロテインは1gあたり3〜4円、高くても5〜6円ほどだ。いっぽう、プロテインドリンクをたんぱく質の配合量から計算すると、1gあたり8円以上になる。また、「噛む」という行為がないため、プロテインバーのような満足感が得られないかもしれない。

サラダチキン

自宅ではありだが、出先で食べるには向かない。

プロテインバーのように「おやつ」感覚で食べるには、味付けと見た目からむずかしい。出先で食べることはおすすめしない。しかし、自宅での食事としては、優秀なPFCバランスである。

プロテインバーはおやつに最適か?

プロテインバーを「おやつ」として食べるメリットは多い。

PFCバランスが優れている

プロテインバーは、「高たんぱく質」「低脂質」「適度なカーボ」な食べものだ。一般的に「おやつ」として食べられるであろう、チョコレートやスナック菓子と比べると、とくに、「高たんぱく質」「低脂質」のところが強い。

摂取カロリーをPFCに分解してコントロールすることを、「マクロ管理法」という。マクロ管理でもっともコントロールすることがむずかしいのが、脂質を制限することだ。脂質は、我々がおいしいと感じる食べものや、たんぱく質が高い食べものには、多く含まれる傾向がある。

また、一般的な「おやつ」は、「低たんぱく質かつ高脂質」であることが多い。これでは、カロリーばかりが高くなってしまい、十分な量のたんぱく質を摂れているとは言えない。

味付けがよくて満足感もある

プロテインバーの味付けも、「おやつ」のようにおいしいと感じるものが増えてきている。また、1本食べただけでも、それなりの満足感がある。

味付けには好みの問題もある。しかし、近年は「おやつ」感覚で食べることを意識して開発されたプロテインバーが、あきらかに増えている。また、「噛む」という動作があること、たんぱく質が空腹には効果的であることからも、プロテインバーを食べることによる食事の満足感は、間違いなくあると言える。

気軽に食べられる

最後に、プロテインバーはその形状から、気軽に食べることができる。「おやつ」感覚で食べるには、食べやすいことは重要である。

通常の食事とは異なり、「おやつ」は別の作業をしながら食べることもある。そのようなとき、プロテインバーはスティック状の個包装になっているものがほとんどで、手を汚さずにどこでも食べることができる。

プロテインバーをどこで買うか?

最近では、プロテインバーは身近にどこでも買えるようになった。しかし、どこで買うのがいいのだろうか?

オンラインはコストメリットがある

ある程度まとまった量での購入にはなるが、もっとも安くプロテインバーを購入できるのは、アマゾンのようなオンラインショッピングである。

まず、価格はオンラインショッピングに分があることがあきらかだ。また、プロテインバーはその時々で食べるというよりは、毎日食べることになるケースが多いと思われる。その場合、オンラインでまとまった量を買っておけば、しばしば店頭に買いに行かなくて済む。

国内品であれば、アマゾンで安く購入できる。もし、少しでもたんぱく質の配合量が多いプロテインバーや、海外品の味付けを試してみたくなったときは、アイハーブで購入するとよい。アマゾンよりは納期がかかるが、日本ではあまり流通していないプロテインバーを試すことができる。

コンビニやスーパーは手軽に買える

もっとも身近にプロテインバーを購入できる場所は、コンビニまたはスーパーだ。しかし、あまりメリットがないため、おすすめはしない。

とくに、コンビニでは定価販売が多い。どうしても出先で食べたくなった場合のみ購入する、最終手段と考えるべきだ。

最後に

マクロ管理法をつかって摂取カロリーをコントロールしていると、脂質は抑えつつ十分なたんぱく質を摂ることが、いかにむずかしいことかが分かる。

そのようなとき、一度で15gや20gのたんぱく質を、プロテインパウダー以外から摂れるアドバンテージは大きい。

人にもよるが、食事制限や高たんぱく食品を食べ続けることは苦痛だ。だからこそ、少しでも食に楽しみを与えることが、ボディメイク継続のコツである。